平成28年9月 消防用設備点検時に、連結送水管設備の配管耐圧試験と屋内消火栓ホース耐圧試験をあわせて行いました。この法令試験は比較的新しい法改正によるものといえますのでビルオーナー様全体にはまだ、行き渡っていない印象がありますね。まずはじめに連結送水管設備の配管耐圧試験方法ですが、消防用ポンプ車からの送水により配管内に圧力をかけ配管内の損傷を調査するものが一般的ですが、業者によっては、コストを抑えるために消防用ポンプ車にかわりハンドポンプによる調査を行うこともあります。ハンドポンプによる試験は、たしかにポンプ車を搬入するコストが削減できるという、お客様にとって一番のメリットがあるのですがその反面、試験結果に異常がある場合は、その原因がバルブ類にあるのか配管本体あるのかが、はっきりしない点がデメリットとして挙げられます。当社の経験として試験結果に異常がある可能性は、10%、もしくはそれ以上かもしれませんが、その場合、当然改修工事が必要となる訳ですがバルブの更新工事は数万円、配管の改修工事になると高い場合は、数百万円にもなる場合があるのですから「どこが悪いのかはっきりしません」では済みません。従いまして当社では現在、消防用ポンプ車持ち込みの耐圧性能試験のみの点検とさせていただいております。 只、当社も配管改修工事後の試験は、ハンドポンプにより行っておりますが(この場合もコスト削減です。改修のための施工ですので当然合格するだろうとの考えからです)上記のリスクをご理解頂けた上でなら、ご相談に乗らせていただく事もできます。しつこいようですが、この場合試験結果に異常があった場合、再度消防用ポンプ車持ち込みにより再検査となり、二重に費用が掛かりますのでお勧めはできませんが、、、 文章が長くなってしまいましたので、消防用ホースの耐圧試験の悩み所は、次回解説させていただきます。
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